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共同通信
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【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザ当局は16日、イスラエル軍がガザ中部ヌセイラトの学校施設を攻撃し、23人が死亡したと発表した。軍は今月に入り、学校施設を相次ぎ攻撃。住民の犠牲が拡大しており、イスラエルは停戦交渉でイスラム組織ハマスへの軍事的圧力を強めている。
攻撃を受けたのは国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校で、住民の避難場所だった。6日以降、学校の被害は6カ所目とみられる。
軍は14日にもヌセイラトのUNRWAの学校施設を空爆し、ガザ保健当局は15日、22人が死亡したと発表した。ハマスは「無防備な民間人の虐殺だ」との声明を出した。イスラエル軍はヌセイラトの学校周辺で「複数のテロリストが活動していた」と主張した。
一方、イスラエルのネタニヤフ首相は15日、民放「チャンネル14」のインタビューで「多くの圧力をかければ、多くの人質解放につながる」との論理を展開し、攻撃継続の意向をにじませた。地元メディアによると、代表団は週内にもさらなる交渉へ向かう。