ニューヨーク長崎県人会とは?

 

ニューヨーク長崎県人会とは?

 


 長崎と言えば、皆さんどんなイメージをお持ちでしょうか?江戸時代に鎖国をしていた頃、唯一海外へ開かれていたのが長崎(出島)で、開港450年を越す歴史がある異国情緒豊かな街ですが、来年には被爆80周年を迎える街でもある。復興と発展を繰り返し、坂の街、ちゃんぽん、カステラ、雨の街、ロマンチック、ハウステンボス、出島などなど、近年ではかなり良いイメージで語られることが多い。

 ニューヨーク長崎県人会は、そんな素敵な長崎にゆかりのある人、長崎が好きな人、お酒が好きな人たちのコミュニティーで、ニューヨーク近郊に住む方々が主要メンバー。現在、登録メンバーは48名。

 その沿革は、1997年、長崎県および佐賀県の合同県人会として「ニューヨークばってん会」が発足したことに遡る。新春交流会、8月9日(長崎原爆の日、追悼祈念イベント)、納涼会(NY広島会と合同)、九州焼酎祭り、忘年会、その他ボーリング大会やゴルフ大会などを通じたメンバー同士の交流を目的にしている。「NYばってん会」は、九州にゆかりのある人や、九州が好き、そしてお酒が好きな人達による、九州全体の県人会として活動を行っているが、2017年4月「NYばってん会」メンバーの長崎県人有志による長崎県人会が発足。「NYばってん会」と連携しつつ、長崎県人およびゆかりの会として、長崎県や市と協力の下、長崎の県産品をNYへ送ってもらい、NY広島会と合同で行う夏の納涼会ではラッフルチケットを販売するなど、東日本大震災や、熊本・大分の大地震の復興支援の義援金を集めて、日本への支援を続けてきた。

納涼会2019


 また、2019年に長崎の田上富久市長(当時)が訪紐中に「2021年に“出島メッセ長崎”が大型展示場複合(MICE)施設として運営開始されるので、インターナショナルなイベントを誘致したい」という相談がNY長崎県人会の木下信義会長に寄せられた。その後、若者のダボス会議と呼ばれる One Young World (以降OYW) (www.oneyoungworld.com) という組織(本部ロンドン)と木下会長が出会い、その組織との交渉を重ねてOYWを長崎県へ紹介した。

 その後、コロナ禍を経た5年後の今年5月、One Young World の分科会として「NAGASAKI Peace-preneur Forum」が開催された(www.oywj-nagasaki.org)Peace-preneurというのは Peace(平和)と Entrepreneur(起業家)を組み合わせた造語で、ビジネスを通してより良い未来を築く人のことを意味する。このコンセプトの下、このイベントは平和起業家を長崎から生み出す年次イベントとして今後も毎年開催される予定だ。

 このようにNY長崎県人会は、国連で開催される核兵器不拡散条約(NPT) 運用検討会議への出席でNYを訪問する長崎県知事や市長との交流会を始め、長崎とゆかりのある人たち同士の交流を目的とした懇親会などを中心に活動を続けている。同時に、長崎市の平和特派員としても活動しており、8月9日の長崎原爆の日には、ニューヨークでの追悼イベントへも毎年参加している。長崎県人会のWEBサイトはhttps://www.battenkai.com で、ニューヨークへ来たばかりの長崎とゆかりのある方々への情報提供やサポートも行っており、NY長崎県人会は、世界と長崎をつなぐ架け橋としての活動を行っている。(ニューヨーク長崎県人会)

長崎県人会のウェブサイト:https://www.battenkai.com
連絡先:nynagasaki@gmail.com

Masaki Hori(2022ジャパンパレード)


最新のニュース一覧はこちら←

 

 

タグ :