流星「昼間火球」、自由の女神上空に出現
ミッドタウン上で分裂

連邦宇宙局(NASA)によると16日、非常に明るい流星「火球」が自由の女神の上空に出現し、ミッドタウン上で分裂した。同日、ニューヨークポストが報じた。けが人などはいなかった。
火球がニューヨーク市上空に現れたのは午前11時15分頃。ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットで20人が目撃したと報告している。マンハッタンでは、足元の地面が揺れたという。火球は緑、黄色、白だったとの談話もある。米気象学会(AMS)には、火球は30秒程飛んで3分裂したとの目撃談が寄せられている。
NASAはフェイスブックで、まさに自由の女神が立つニューヨーク港のアッパーベイ上空40マイルのところに「昼間火球」が出現したと発表。時速3万4000マイルで「地平面に対して72度の鋭角で落下し、ミッドタウン上空29マイルのところで分裂した」としている。燃え尽きずに地上に落下する「隕石」はなかった。市の緊急管理局によると、けが人などはおらず、物的損傷の報告もない。
地面の揺れはニュージャージーやスタテン島でも報告があった。米地質調査所は「地域の状況を分析したが、地震が発生した証拠はない」との見解を発表。NASAは周辺で軍事演習が行われたことによるものとの見方を示している。ニューヨーク市周辺で流星がどの程度の頻度で現れているかは、NASAが集計をとっておらず、不明だ。今回の流星もトースター程度の大きさと考えられている。
市民の反応はまちまち。ジョージア州アトランタからたまたま訪れていたというブライアン・グリシャムさん(21)は「全くの偶然」といたって平静。ブルックリン・ウィリアムズバーグのシャーロット・アルバーツさん(26)は「悪いことが起こる予兆では」と首をすくめる。ブロンクス在住のSF作家、アブデュル・ダディさん(40)は人の行動に比べ、「少なくとも流星は正常だ」と自嘲気味に話した。
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