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共同通信
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土佐くろしお鉄道で昨年6月、線路に流れ込んだ土砂に列車が乗り上げ脱線した事故で、運輸安全委員会は25日、雨量が規制値に達していたのに運転中止を判断しなかったとする調査報告書を公表した。安全意識の低さを指摘し、社内規定を見直すよう勧告した。
事故は昨年6月2日午前9時ごろ発生。大雨により約30分遅れで出発した1両編成の列車が、高知県黒潮町内の中村線有井川―土佐白浜間にあるトンネル出口付近で脱線した。乗客はおらず、けが人はなかった。
報告書によると、指令員は運転士に運転中止を通告せず施設長の指示を待ち、施設長も中止を指示しなかった。