パリ五輪、セーヌ川で開幕

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共同通信
パリ五輪の開会式を前に、船上で記念撮影するバレーボール女子日本選手ら=26日、パリ(ゲッティ=共同)

 【パリ共同】第33回夏季オリンピック・パリ大会は26日(日本時間27日)、市中心部のセーヌ川で開会式が行われ、開幕した。パリでの五輪は100年ぶり3度目。ウクライナや中東の戦禍で世界の分断が進む中、「広く開かれた大会に」をスローガンとして掲げた「平和の祭典」に、日本からは海外の五輪では史上最多の409選手が参加する。

 開会式は夏季五輪で初めて競技場外で実施され、選手団は約6キロにわたって船に乗ってパレード。警察や憲兵隊約4万5千人が投入され、厳重な警備でテロなどの警戒に当たった。フランス国内では25日夜から26日朝にかけ、高速列車TGVの路線網に大規模な破壊行為が発生し、緊張がさらに高まった。

 史上初めて出場枠の男女同数が実現した大会は32競技、329種目を実施。200以上の国・地域や難民選手団を合わせ、約1万1千人の選手が、8月11日まで17日間、熱戦を繰り広げる。

 日本は国外開催の五輪では最多となる金メダル20個を目指す。