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共同通信
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【ロサンゼルス共同】女性のハリス米副大統領が民主党の大統領候補指名を確実にしたことで、人工妊娠中絶問題が大統領選の争点として一層重要性を増しそうだ。ハリス氏は中絶規制批判で存在感を示してきた経緯があり、権利擁護団体が称賛。一方、反対派は警戒感をあらわにしている。中絶問題が重視されるほどハリス氏に有利に働くとみられる。
米国では、人工妊娠中絶を憲法上の権利と認めた「ロー対ウェード」判決を最高裁が2022年に覆し、保守的な州で中絶の制限が進んだ。
権利擁護団体は「彼女ほど中絶の権利のために闘ってきた人物はいない」と支持。反対派団体は「胎児を消耗品と見なしている」と訴えている。