ニューヨーカーが知っておきたい
エチケット
「レジでまごつかない」
「セレブのプライバシー尊重」など
ニューヨークで暮らしていると、時々「狼に育てられたの?」と尋ねたくなるような人に出会う。他人に対する思いやり、一言で言えば「エチケット」に欠けているのだ。25日、ニューヨーカーが知っておきたいエチケットをゴッサミストがまとめた。
市内は歩く人が多い。「歩道を一般道路とみなす」ことが必要だ。車を運転するマナーで歩くことにしよう。流れる方向に逆らわない、無闇に急に立ち止まらない、シグナルを出さずに急に方向転換しない。歩く速度が遅ければ、後ろの人に追い越してもらおう。
市内ではセレブに遭遇するチャンスがある。しかし「セレブを見かけても、プライバシーを尊重する」。知らんぷりをしてあげよう。隠れて写真を撮ったりしない。後で、目撃談をテキストしまくるのはOK。
道を聞く時の「質問は、簡潔に完全文で」。「Excuse me, which way is Cortlandt Alley?」のように単刀直入に尋ねよう。「Excuse me, I have a question」では物乞いや悪徳商法ではないかと、かえって警戒される。
他人の時間を浪費するのはNG。だから、デリやコーヒーショップで注文に時間をかけない。注文に迷ったら後ろの人を先行させよう。事前に現金やカードを取り出し、携帯電話のロックを解除して「レジでまごつかない」。
また、家にいたら何でもできるが、外に出たらそうはいかない。特に「劇場はリビングルームではない」。私語を慎み、携帯の電源を切り、やたらに食べ物を持ち込んでガサガサ音を立てない。
「MTAでも思いやりを」。地下鉄やバスでは降りる人を優先させる。混んだ車内ではバックパックを背負わず、足元に置こう。
レストランに予約を入れたら「無断キャンセル(ノーショー)は禁物」。行けなくなったらレストランに必ず連絡を。レストランやレストランを利用したい他人のことを思いやることにしよう。