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共同通信
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木原稔防衛相は30日、衆院安全保障委員会の閉会中審査で、海上自衛隊による潜水手当不正受給の逮捕者4人の存在が木原氏に報告されていなかったことに関し「文民統制の観点から非常に問題があった。逮捕時に私に報告があってしかるべきだった」と述べた。立憲民主党からの辞任要求は拒否。「仕事を放棄することが責任の取り方だとは思わない。組織の体質改善の方向性をしっかり示したい」と主張した。
逮捕者未報告に関しては5日に説明を受けた際、資料に注釈として記載されていたものの、言及はなかったと明かした。「私に全く落ち度がなかったかというと、一端の責任はある」と語った。海自潜水艦の乗員が川崎重工業から金品などを不正に受け取っていた疑惑を巡る特別防衛監察を巡り、進捗状況を踏まえ中間報告の公表を検討すると表明した。
特定秘密の不適切運用など一連の不祥事を受け「国民の信頼を損ない、防衛相としての監督責任を含め、深くおわび申し上げる」と陳謝。立民の渡辺周氏は「けじめをつける意味でも辞任し、責任を取るべきだ」と要求した。