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共同通信
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【ナッシュビル共同】米大統領選の共和党候補トランプ前大統領は27日、米南部テネシー州で開かれた仮想通貨「ビットコイン」のイベントで、米国を「ビットコイン超大国にする」と述べた。規制してきたバイデン政権を「仮想通貨に激しい戦争を仕掛けてきた」と批判。業界票獲得を狙い「ビットコインを支援する大統領になる」と強調した。
トランプ氏はかつて仮想通貨を「詐欺だ」と非難したが、大統領選を前に推進派に転身。公約となる共和党綱領では「民主党による違法で非米国的な仮想通貨の取り締まりを終わらせる」とし、支援姿勢を鮮明にした。
トランプ氏はイベントで「米国とビットコインをこれまで以上により良く、より強くする」とアピールした。厳しく取り締まってきた米証券取引委員会のゲンスラー委員長を「大統領就任初日に解任する」と話すと、ひときわ大きな歓声が起きた。
同氏のスローガン「米国を再び偉大にする」と書かれた赤い帽子で参加した起業家のエブリン・ブレーディーさん(34)は「規制を撤廃し、政府が介入しないようにしてほしい」と話した。