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共同通信
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日本、米国、オーストラリア、インド4カ国の協力枠組み「クアッド」は29日、外相会合を東京都内で開き、海洋秩序の維持・強化へ協力していく方針で一致した。会合後に共同声明を発表し、中国の行動を念頭に「係争地形の軍事化や、南シナ海での威圧的、脅迫的な操船に重大な懸念を表明し続ける」と明記。サイバー攻撃対策の強化や偽情報に共に対処する方針も示した。
「自由で開かれたインド太平洋」を目指すと強調し「力や威圧により現状変更を試みる一方的な行動に強く反対する」と記述。海洋状況把握の取り組みを強化し、国際海洋法の専門知識を共有する協議体「海洋法対話」を設置すると表明した。
サイバー攻撃対策を巡っては、代表者会合の創設や国際会議の開催を確認。偽情報を含む外国による情報操作や干渉に対処するとした。紛争解決や平和構築に女性が参画する「女性・平和・安全保障」の重要性も共有した。
会合には上川陽子外相、ブリンケン米国務長官、オーストラリアのウォン外相、インドのジャイシャンカル外相が出席した。