Published by
共同通信
共同通信
牛肉が「主食」とも言われ、世界有数の牛肉消費量を誇るアルゼンチンで、今年の消費量が過去約100年で最低になる見通しとなっている。世界最高水準のインフレが家計を圧迫し、比較的安価な豚肉や鶏肉の消費が代わりに増えているためだ。
同国の牛肉はやわらかい赤身が特徴、炭火で焼く「アサード」と呼ばれる焼き肉が名物にもなっている。
地元メディアによると、1人当たりの年間消費量は過去の平均が約73キロだったのに対し、今年は44.8キロに落ち込む見通しだ。1920年の46.9キロを下回り、統計の残る1914年以降で最低になると予測される。生産量も減少し、90年以降で最低レベルで推移している。