Published by
共同通信
共同通信
自民党の広瀬めぐみ参院議員が公設秘書の給与をだまし取ったとされる詐欺事件で、公設秘書に国から数百万円の給与が支払われていたことが30日、参院への取材で分かった。東京地検特捜部は秘書に勤務実態がなかったとみており、議員会館事務所などへの家宅捜索で押収した資料を分析して被害額の特定を進めるとみられる。
詐取した疑いがあるのは公設第2秘書の給与。第2秘書には第1秘書の妻が就き、2022年12月から23年8月まで在籍したという。
参院によると公設秘書の給与は「国会議員の秘書の給与等に関する法律」で規定され、年齢や秘書歴にもよるが第2秘書には月額で30万~40万円台が支払われているという。
広瀬氏を巡っては3月の「週刊新潮」で第2秘書に勤務実態がないとする疑惑が報じられていた。広瀬氏は事務所のホームページに反論するコメントを掲載。第2秘書は平日は岩手県遠野市でのリモートワークで支援者のリスト作成などをしたほか、休日は盛岡市内で事務作業や広瀬氏を駅に送迎するなどの業務に当たったとして勤務実態はあると強調した。