旧優生保護法訴訟、和解へ

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共同通信
東京地裁、東京高裁などが入る裁判所合同庁舎=東京・霞が関

 旧優生保護法下で不妊手術を強いたのは憲法違反だとして、脳性まひがある西スミ子さん(77)が国に損害賠償を求めた東京地裁の訴訟が31日にも、和解が成立する見通しであることが30日分かった。西さんの代理人弁護士が明らかにした。旧法を違憲とし、国の賠償責任を認めた3日の最高裁判決後、係争中の訴訟で初めての和解となる。

 西さんは一時金320万円を受給したが「被害回復には到底及ばない」と考え、2022年に提訴していた。

 政府は29日に全閣僚による対策推進本部の初会合を開催。岸田文雄首相は旧法を巡り係争中の訴訟に関して、和解のための合意書締結による解決を急ぐよう指示した。