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共同通信
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【ニューヨーク共同】米実業家イーロン・マスク氏が、オーナーを務める投稿サイトのX(旧ツイッター)で、大統領選の民主党候補指名を確実にしたハリス副大統領の偽動画を拡散していたことが29日分かった。米メディアは、誤解を招くような合成画像などの共有を禁じたXの規約にオーナー自らが違反した可能性があると指摘した。
問題視されているのは、保守系ユーチューバーが26日に投稿したとみられる動画。生成人工知能(AI)で作成したとみられるハリス氏に似せた声で「私は女性で、有色人種でもある。私の発言を批判する人は性差別主義者であり、人種差別主義者だ」などと語っている。
動画の説明文にはハリス氏の選挙動画の「パロディーだ」と記されていた。マスク氏は26日に「これはすごい」と書き込み、動画が改変されたことを開示せず再投稿した。マスク氏が再投稿したこの動画の閲覧数は29日までに1億3千万に達した。
Xの規約では「人を欺いたり、混乱させたり、誤解を招くメディアを共有することはできない」と定められている。