日鉄買収に「深刻な懸念」

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共同通信
USスチールのロゴ(AP=共同)

 【ワシントン共同】米鉄鋼大手USスチールが本社を構える米東部ペンシルベニア州のシャピロ知事は30日の内国歳入庁のイベントで、日本製鉄によるUSスチール買収に「深刻な懸念を抱いている」と話した。シャピロ氏は、11月の大統領選で民主党候補指名を確実にしたハリス副大統領が選ぶ副大統領候補の有力な1人と目されている。

 ロイター通信などによると、シャピロ氏は政府が最終的な決定を下すとしつつも、買収の提案内容は「私が承認できるものではない」と強調。具体的な問題点には言及しなかったものの「現時点で、取引内容は米国を築いてきたUSスチールの労働者に敬意を表していない」と話した。

米鉄鋼大手USスチールが本社を構える米ペンシルベニア州のシャピロ知事=29日、ペンシルベニア州(ゲッティ=共同)