イスラエルに直接攻撃求める声も

Published by
共同通信
イスラム組織のハニヤ最高指導者のひつぎをのせた車=1日、イランの首都テヘラン(共同)

 【テヘラン共同】イランの首都テヘランで1日、暗殺されたイスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者の告別式が行われ、参加した大勢の市民が突然の死を悼んだ。ハマスの後ろ盾でありながら、自国領土で暗殺を許したイラン指導部は激怒、関与が取り沙汰されるイスラエルに報復を宣言している。市民からはイスラエルに対し直接攻撃を求める声が上がった。

 告別式会場では、最高指導者ハメネイ師らがパレスチナの旗にくるまれたハニヤ氏のひつぎの前で祈りをささげた。

 会場付近の通りも市民で埋め尽くされ「イスラエルに死を」とのスローガンが響いた。イスラエル国旗に火をつける男性も。

 告別式終了後、ひつぎを乗せた大型車両がテヘラン中心部の通りを移動すると、市民がひつぎに群がった。参加したモフセンさん(64)は取材に「客人が暗殺されたから、適切な報復方法は、イスラエルへの直接攻撃だ」と訴えた。

 一方、テヘランのグラフィックデザイナー、サラさん(37)は電話取材に「直接報復は緊張を激化させ全面戦争につながる」と述べ、外交で解決するよう求めた。