上空からの爆発物で暗殺か

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共同通信
ハニヤ最高指導者(アナトリア通信提供・ゲッティ=共同)

 【テヘラン共同】パレスチナのイスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者暗殺を巡り、イラン側が「上空から飛来した爆発物がハニヤ氏の住居に直撃した」とする初期調査をまとめたことが1日、分かった。複数の情報筋が共同通信に明らかにした。米紙ニューヨーク・タイムズは事前に住居に持ち込まれた爆弾が遠隔操作で爆発したと報じ、情報は錯綜している。

 ハニヤ氏は7月31日、訪問先のイラン首都テヘランで暗殺された。イランとハマスは敵対するイスラエルの仕業と断定し報復を宣言。イスラエルは暗殺を認めていない。

 情報筋によると、ハニヤ氏は攻撃があった31日午前2時ごろ、革命防衛隊が厳重に警備するテヘラン北部の住居で、自身の携帯電話で会話をしていた。情報筋は「携帯電話の電波からハニヤ氏の所在地が特定された恐れがある」と指摘した。

 無人機攻撃ではなく、戦闘機などで爆発物を発射した可能性がある。暗殺直前、複数の湾岸諸国の空域に民間機がいなかったことをイラン側は把握しており、その空域が使われた可能性があるという。