米国とロシアが大規模身柄交換

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共同通信
1日、トルコの首都アンカラの空港に着陸したロシア政府機(ロイター=共同)

 【イスタンブール共同】トルコ大統領府は1日、情報機関、国家情報機構(MIT)の仲介で、米国とロシアなどで拘束されていた計26人の大規模な身柄交換が首都アンカラで実施されたと発表した。米紙ウォールストリート・ジャーナルは1日、ロシアでスパイ罪に問われ収監中だった同紙のエバン・ゲルシコビッチ記者が解放されたと発表した。冷戦時代を含めて最大規模の身柄交換が行われたもようだ。

 大統領府によると、26人は7カ国の刑務所に収監されていたという。対象者には、ゲルシコビッチ氏のほか、ロシアで収監中だったポール・ウィラン元米海兵隊員らが含まれるとした。

 ロシア独立系メディアによると、ロシアでの収監者でほかに対象となったのは、2022年にノーベル平和賞を受賞したロシアの人権団体「メモリアル」幹部だったオレク・オルロフ氏や野党指導者のイリヤ・ヤシン氏ら。米国側からは収監中のロシア治安当局者ら。

 米ロの身柄交換は、米女子プロバスケットボールの選手と、ロシアの元軍人がそれぞれ釈放された2022年12月以来とみられる。

モスクワの裁判所に出廷するポール・ウィラン元米海兵隊員=2020年6月(AP=共同)
米紙ウォールストリート・ジャーナルのエバン・ゲルシコビッチ記者(同紙提供・AP=共同)