コロナ禍の屋外ダイニング、終焉へ
事業者、年間料金支払いが必要
コロナ禍の2020年、マンハッタンの路上に続々と登場した屋外ダイニングについて、新たに定めたルール「ダイニングアウトNYC」の最終概要が、発表された。レストランやカフェなどを営む事業者は車道・歩道の長さと幅に応じて、年間料金の支払いが求められる。また、完全に密閉された構造物は許可されない。歩道の使用は年間を通じて可能だが、車道に関しては、4~11月までの8カ月間の利用となる。
パンデミック時、ニューヨーク市内の飲食店は、室内定員の4分の1など厳しい客数制限を強いられた。これを受け、各事業者は路上に店舗を展開。当局も追認せざるを得ず、屋外ダイニングの誕生となった経緯がある。当初はマンハッタンだけだったものの、2023年夏には、ニューヨーク市内全5区において、屋外営業を許可する法律が制定された。
コロナ禍で散見された完全密閉型の屋外店舗は、各方面から批判を招いた。新ルールでは、見通しの良い屋外ダイニングが実現する。営業継続を望む事業者らは、ダイニングアウトNYCのオンライン申請ポータルサイトを通じて、3日までに承認を受けることが必要。関係者は「ビジネスと地域社会のバランスを取り、街並みを改善し、市内全域に屋外ダイニングを楽しむ機会を与える」と期待を寄せる。(7月31日、シークレットNYC)