より幅広い分野で日韓協力を 日韓・在ニューヨーク総領事館が初の公式対話

より幅広い分野で日韓協力を

日韓・在ニューヨーク総領事館が初の公式対

森美樹夫・在NY日本国総領事館総領事・大使(中央右)と金義桓・在NY大韓民国総領事館総領事(中央左) / Photo: Consulate General of Japan in New York

森美樹夫・在ニューヨーク日本国総領事館総領事・大使と金義桓・在ニューヨーク大韓民国総領事館総領事は7月24日、初の総領事館対話を韓国総領事館にて行った。幹部を交えた対話では、日米及び日韓それぞれの関係構築における日々の取り組みを行う中、主に企業支援やコミュニティ活動への参加・支援などについてどのような具体的活動を行っているか、その事例を互いに紹介した。

金総領事は「今回、初めての日韓総領事館対話が開催されたことには、いくつかの意義があると思う。まず、両総領事館の間で初めての公式な対話が行われたことだ」と述べた。

総領事は2022年12月、ニューヨークに赴任。森大使を含め日本総領事館とは多くのコミュニケーションやミーティングをおこなってきた結果、初の会合にいたったという。また、ジャパン・ソサエティーや米日カウンシル、教育関係者、横浜市、シンクタンクなど、ほぼ40もの民間セクターにおける日本関連イベントや会合を主催、参加した。

「日本との関係強化のイニシアティブは、単なる私だけの意志や計画からくるものではない。22年5月に尹錫悦大統領が就任して以来、韓国、日本、米国3カ国間でのハイレベルな協力強化の方針に基づいてのものだ。最後に、日本との密接で信頼できる関係を築くことは、非常にリスキーな地政学的状況に直面している韓国の将来にとっても、非常に有益と信じている」と締めくくった。

森大使は「このようにして互いの知見を共有することは、日韓だけでなく、互いにとっての重要パートナーである米国との二国間関係、更には日米韓の三国関係にとっても非常に有意義。例えば、少子化問題やスタートアップ支援など、本国が抱える政策課題にニューヨークでどのように対処するかという観点から、韓国側の取組事例に学ぶことは多かった」と話した。

森美樹夫・在NY日本国総領事館総領事・大使(右)と金義桓・在NY大韓民国総領事館総領事(左) / Photo: Consulate General of Japan in New York

また、日韓の総領事館それぞれが在留自国人コミュニティとの関係でやるべきことや抱える課題についても浮き彫りになり、有意義な情報交換の場となったという。これまでも両国総領事館は、コロンビア大学での日韓学生対話(23年9月12日)や公邸コンサート(24年1月23日)などのイベントで互いに協力してきている。

「様々な分野で両国の協力が拡大する中、今後ともこうした取り組みを通じて、両国総領事館の間で随時協力し、日韓関係、日米韓関係の発展に貢献していきたい」と森大使。

11月米大統領選挙にむけて、米国内の政治的分断が懸念されるなか、アジアンを含むマイノリティーへのヘイトクライムの増加も懸念される。こうした中、初の日韓総領事館対話が開催されたことは非常に心強く思うとともに、今後のさらなる関係強化に期待したい。(文 武田 秀俊)

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