8月3日【気になったニュース】
夏は、ニュースも夏枯れのはずでは。。。
皆さん、一週間おつかれさまでした。 今週もいろんなことがありましたね。
バイデン大統領撤退宣言から、民主党におけるハリス副大統領の大統領候補指名確定までのスピードには驚きました。大統領選まで残り3ヵ月ということや、大統領選挙資金の引継ぎ、バイデン氏自身がハリス氏を後継者に指名したということはあったものの、民主党のなかで後継に名乗りをあげたのはハリス氏だけでした。政策はもちろんのこと、年齢だけでなく、女性かつ黒人系、アジア系という点においても、今後のアメリカを見据えるうえで大きな転換点になる選挙になるように思います。(外交官の方もおっしゃっていますが、まだ3ヵ月もあるので、行方は全然わからないですけどね。。。)
また木曜には、米国とロシアでソ連崩壊後最大の囚人交換が行われ、16ヵ月にわたって拘束されていたWSJ記者を含む16名がロシア側から解放されました。ロシアが11月大統領選挙前の決着を目指したともいわれていますし、実際に、最も難色を示していたドイツのシュルツ首相が“For you, I will do this.”と言ったと言われていることを見ても、このあたりの国際外交も、今回の大統領選挙が大きな影響をあたえるように思います。
今後、大統領選挙がますます過熱するなか、“政治の分断”による軋轢の高まりと、それにともなうヘイトクライムの高まりも懸念されます。そのようななか、NYにおいてマイノリティ同士の日韓総領事館が協力関係を強化してくれていることは、いいことですね。
ところで、8月になったと思ったら急に市場も、荒れ始めましたね。最初の二日間で、S&P500は4%近くさげましたし、NASDAQにいたっては-5.5%も下げています。31日のFOMCミーティングで利下げをおこなわなかったこと(コンセンサス通り)や金曜日の雇用統計が弱かったことが原因と言われていますが、FEDが景気の引き締めをはかっているなか、まだ両指数ともに年初来10%以上挙がっていることを考えると、必要な調整のように思います。ただ、“アメリカが咳をすると、日本が風邪をひく”と言われますが、日本市場の調整も相変わらずすごいですね。金曜は、日経平均が6%近く下落しましたし、日米金利差の縮小局面入りもあり、円も一週間で155円から146円台半ばまであがりました。(ということは、$ベースの株価はそこまで下がっていない。日本株式市場も基本、海外中心だし。)
日本と言えば、今週は日本関連のニュースが多い週でもありました。月曜には、日本で“カスタマーハラスメント横行”という記事を、New York Timesが出した一方、金曜にはアメリカのセブン-イレブンが日本のメニューを増やすといううれしい記事がありました。ランチ価格高騰の折でもありますので、コンビニの食べ物が充実するのはうれしいですね。ただ値段はやはり日本と同じというようにはいかないようですが。$150の宮崎和牛ビーフ・サンドイッチも人気があるらしいし。。。(もしかしたら、NYのビルの方がお買い得かも。。。「ミッドタウンのビル、97.5%引きで売却」)
とはいえ、今日は週末。盛り上がっているオリンピックでもゆっくり観戦しながら、リフレッシュでもいかがでしょうか。8月にはいり、子供たちの習い事も終わり、本格的に“夏休み”入りの方も多いと思います(日本往復の飛行機も凄まじく混んでるし。。。) 一方で、コロナも最近また増えてきていますし、想定通り“最も暑い夏”が続いていますので、くれぐれもお体にお気をつけて、楽しい8月をお過ごしください。
代表 武田 秀俊
今週の1枚
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