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共同通信
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大分県内の公立小中学校で給食が国の基準(1食当たり平均)を下回るエネルギー(カロリー)で提供され、近年低下傾向にあることが6日、県教育委員会への取材で分かった。ここ数年は物価高騰の影響などで大きく低下しており、専門家は「給食の質を維持する必要がある」と訴えている。
文部科学省の学校給食摂取基準は、小学生(8~9歳)の平均1食当たりのエネルギーを650キロカロリー、中学生(12~14歳)を830キロカロリーと定めている。
だが、県教委のまとめでは、最新の2022年度の1食平均は小学生が592キロカロリー、中学生が723キロカロリーにとどまった。
鉄やカルシウム、ビタミンCといった栄養素も小中学生ともに下回り、特に鉄分は小学生は27%、中学生は33%不足していた。
県教委によると、10年度時点では小学生が645キロカロリー、中学生が794キロカロリーで当時の基準値とほぼ同水準だったが、その後は減少傾向が続き、19年度以降急激に落ち込んでいる。