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ローワーマンハッタンのユダヤ博物館は、ホロコーストの歴史を伝える他施設と同様、ナチスの残虐行為や、ユダヤ人が耐え忍ぶために取った手立てなどを来館者に紹介する際、長年にわたって、語り部による証言を頼りにしてきた。しかし、生存者は80~90代を迎えていることから、AI(人工知能)を用いた展示設備の製作を進めている。ニューヨークタイムズが2日、報じた。
新たな設備は今秋、完成する予定だ。来館者が音声やテキストで質問を投げかけると、アルゴリズムを使って10人の語り部の中から、質問と最も関連が高い録音済みビデオクリップを探し出す流れ。今回のプロジェクトを指揮する一人で、南カリフォルニア大学図書館のマイク・ジョーンズさんは「『危機一髪』や『危険な状態』などの特定の質問に対し、最も適切な答えが出てくるよう、アルゴリズムを調整した」と語る。AIがやり取りを重ねるにつれ、アルゴリズムは改善されていくとも予測する。
設備の詳細は未定だが、大画面モニターのほか、タッチスクリーンも設置されるとみられる。反ユダヤ主義が台頭する中、語り部の証言は、ナチスが欧州のユダヤ人を絶滅させようとした最も説得力のある証拠だ。プロジェクト遂行に合わせて、既に30万ドルの助成金が寄せられているという。
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