Published by
共同通信
共同通信
不祥事が発覚した自民党議員が議員辞職ではなく、離党で「みそぎ」を済ませる例が後を絶たない。捜査が進んでいることなどを理由に多くが説明責任を果たさず、国会も欠席がち。専門家は、バッジを着けたまま雲隠れを続けるのは「歳費目的だ」と批判する。党に対してではなく国民に向けて責任を果たしてほしいと強く求めた。
「後でしっかり説明させていただきます」。7月30日、秘書給与詐取容疑で議員会館事務所などが家宅捜索を受けた広瀬めぐみ参院議員は東京都内の自宅でこう語った。同日、自民党を離党したが今も現職にとどまる。
広瀬氏は同31日、再び自宅前で報道陣に姿を見せたが、無言を貫いた。今月7日現在、しっかり説明するとの約束は果たされていない。
秘書や親族らによる地元有権者への香典提供容疑で関係先を家宅捜索された堀井学衆院議員も、強制捜査当日に離党した。しかし、公選法違反事件に関する記者会見は開いていない。