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共同通信
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【ラスベガス共同】米大統領選の民主党候補、ハリス副大統領(59)は10日、激戦の西部ネバダ州ラスベガスで集会を開き「最低賃金引き上げを追求する」と述べ、労働者世帯や中間層を重視する姿勢を強調した。「厳しい戦いになる」と支持者らを引き締め、副大統領候補のウォルズ・ミネソタ州知事(60)と共に6日に始めた激戦州遊説を終えた。
主要争点の一つである人工妊娠中絶について、共和党候補のトランプ前大統領(78)が返り咲けば全米一律での禁止法案に署名すると主張した。移民対策ではネバダ州の有権者の約2割を占めるヒスパニック(中南米系)を念頭に、国境管理の強化とともに移民の市民権取得につながる制度改革を約束した。
ウォルズ氏は「トランプ氏は経済を不正に操り、中間層は何も得られず富裕層をさらに豊かにする」と批判した。初の女性大統領誕生に向けた支援を呼びかけ「選挙後にはマダム・プレジデントと言えるようになる」と語気を強めた。