ハマス、交渉再開に消極姿勢

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共同通信
パレスチナ自治区ガザで、イスラエル軍の住宅への攻撃後、立ち上る炎=11日、ガザ市(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナのイスラム組織ハマスは11日、イスラエルとの停戦交渉を15日に再開するよう求める米国など3カ国に対し、まずは過去の合意案の履行を求める声明を発表した。ハマスは「さらなる交渉に進むより(イスラエルに)合意を履行させる」ことを優先すべきだと主張。15日の交渉再開に消極的な姿勢を示した。

 ガザ停戦交渉の行方は、イランとイスラエルの本格的な衝突回避など中東情勢全体に重要な影響を及ぼす。米国などは交渉再開に向け仲介を強めるとみられる。

 ハマスが履行を求めたのは、7月2日の合意案。バイデン米大統領が5月末に公表した案を基にハマスが妥協を示した内容とされる。