コロンビア大、入校を関係者に制限
親パレスチナ派の抗議活動に対処
新学期を前に親パレスチナ派の学生による抗議活動で大揺れとなったコロンビア大学は、抗議活動の再来に対処するため、モーニングサイドキャンパスへの立ち入りについて、学校IDを持つ学生と教職員だけに制限する取り組みを始めた。今夏は色分けによる脅威監視システムが最低レベルに緩和され全ての人に開放していたが、12日からレベルをオレンジに引き上げた。
同大最高執行責任者のキャス・ホロウェイさんは関係者向けの通知で「今回の変更は新学期が始まるにあたり、コロンビア大や全米のキャンパスで混乱が生じる可能性が報告されていることから、コミュニティの安全を守るための対策だ」と強調。自宅が反イスラエルの破壊行為の標的になったことを受け「コロンビア大のコミュニティにとって最善の利益を考えていない可能性のある『非関係者』を、私たちは特に懸念している」と警鐘を鳴らした。
コロンビア大は入校できるポイントを5カ所に限定。新たな通達があるまで今回の措置は有効となる。同大では春学期終了後に抗議活動は止んだものの、9月3日の授業開始後に再開されるかは不透明だ。コロンビア大のキャンパスは抗議行動の中心地となり、学生らは野営地を設け歴史的なハミルトンホールを占拠し、警官隊と衝突。数百人が逮捕された。(11日、ニューヨークポスト)