ベネズエラ大統領選に疑義

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共同通信
米ニューヨークの国連本部

 【ニューヨーク共同】国連は13日、7月28日に実施されたベネズエラ大統領選に派遣していた専門家チームの中間報告書を公表した。現職のマドゥロ大統領が勝利したとする選挙管理当局の結果は「選挙の実施に不可欠な透明性が欠けていた」と指摘し、信頼性に疑義を呈した。野党は当選を認めておらず、独裁化を進めるマドゥロ氏への反発が強まりそうだ。

 報告書は、国営メディアが政府陣営に独占され、野党側の選挙情報は制限されたが、選挙活動や投票はおおむね平和に展開されたとした。

 しかし、開票作業で結果の電送が中断。選管はサイバー攻撃で集計が遅れたとして口頭で結果を公表し、マドゥロ氏当選を認定した。