NYの音楽シーンに日本の風
新感覚の「民謡」に行ってきた
民族音楽にさまざまなジャンルを掛け合わせ、「次世代の民謡」を切り開いていく音楽ユニット、ミカゲプロジェクト(MIKAGE PROJECT)。佐藤公基、浅野祥、本間貴士、3人の和楽器パフォーマーで構成される同ユニットが8月6日、初めてニューヨークでライブを開催すると聞いて、早速行ってきた。【編集部レポート】
民謡がここでどう受け入れられるのか、お客さんは理解ができるのか?そんな疑問も抱きながら会場に到着したのだが、いざ彼らのパフォーマンスが始まると、新感覚の民謡に衝撃の連続。「名古屋名物」には軽快なサルサが掛け合わされたり、宮城の「豊年こいこい節」では途中アップビートのラップが刻まれるといったニューヨークらしい演出で場内のボルテージも高まる。ロック調で奏でられる「八木節」では、琴がギターに置き換わるというまさかのサプライズもあり、そんな遊び心たっぷりな仕掛けに観客からは大きな歓声が上がった。
初のニューヨーク公演を終え、メンバーの浅野は「私たちがこれまで4年かけて仕掛け挑んできたサウンドで楽しんでいる観客の姿を目の当たりにし、必ずニューヨークで公演したいと強く思うこの気持ちこそが、今回の成功の証だと受け止めています」と、リーダーの佐藤は「日本47都道府県の民謡をアレンジして、それぞれの土地での公演を必ず成し遂げたい。ニューヨークにはメンバー全員がまた必ず来ることになるだろうと確信しております。次回は、スタンディングオベーションを目指します」と語った。