病院が映画・テレビ制作会社を設立
ドキュメンタリーの成功受け
ニューヨーク市の医療システム「ノースウェルヘルス」はこのほど、ドキュメンタリーや映画、テレビ番組の制作を行う独自の制作会社「ノースウェルスタジオズ」を立ち上げた。制作会社の設立は、Hulu、Max、Netflixで配信されている、市とロングアイランドにあるノースウェルヘルスの21の病院と数百の診療所のネットワークを舞台にしたドキュメンタリーの成功に刺激されたものだ。より多くのプロジェクトに取り組むため、市を拠点とする制作会社と開発契約を結んだ。
ノースウェルヘルスは2020年、ドキュメンタリー制作の申し出を受け、撮影への協力を開始。クイーンズ区にあるシステム下のロングアイランド・ジューイッシュ・メディカル・センターでのパンデミック対応を描いたナショナルジオグラフィックの「ファーストウェーブ(The First Wave)」などのドキュメンタリーが生まれた。Netflixの「レノックスヒル(Lenox Hill)」は、アッパー・イースト・サイドにあるノースウェルの病院の医師たちを追ったものだ。
HBOの「ワンサウス:精神病棟の肖像(One South: Portrait of a Psych Unit)」は、クイーンズ区にあるザッカーヒルサイド病院でのメンタルヘルス治療を描いたものだ。ドキュメンタリーに登場する患者や医療スタッフは、出演を許可した人だけ。ノースウェルの聖歌隊のドキュメンタリーなども企画されている。(11日、ウォール・ストリート・ジャーナル)