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ニューヨーク市の東に位置するロングアイランドのナッソー郡で、マスクやスカーフなどを使って顔を覆うことを禁止する法律が施行された。犯罪に及ぶ際や抗議活動の際に、顔を隠すことを禁じるのが目的。健康上や宗教上の理由で着用している人は、法律の適用外となる。14日、ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた。
法律に反すると、最高で1年の禁固刑か1000ドルの罰金または両方が科せられる恐れがある。警察官は、交通違反の取り締まりや犯罪の疑いがある場合、呼び止めてマスクを外すよう求めることが可能だ。同郡のブルース・ブレークマン行政長官(共和)は、法律作成の背景を「(イスラエルによるガザ空爆に抗議する)親パレスチナ派のデモ参加者が、道路や橋を閉鎖したり、ビルを襲撃したりする際、スカーフを着用していたことに反応した」と説明する。
これに対し、市民団体のニューヨーク自由人権協会は「デモ参加者はマスクを着用することで、物議を醸す話題に対し匿名性を帯びて声を上げる権利を有するべきだ」として反対。同時に、マスク着用の是非を警察官が決めることになると懸念を示している。ニューヨーク市のアダムズ市長、同州のホークル知事は、マスクやスカーフを付けた親パレスチナ派のデモ参加者を対象に、ナッソー郡と同様の対応を取る意向を示している。
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