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共同通信
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横浜市は、子育てに関する便利情報と行政手続きのオンライン申請を集約した総合サイトを開設した。子ども連れに優しい施設やイベントの検索、月齢に合わせた絵本の案内など「子育てに必要な情報全て」(担当者)を網羅。行政手続きができるサイトは他の自治体でも導入済みだが、子育て世帯向けに特化したものは珍しいという。(共同通信=桂田さくら)
サイト名は「パパ、ママと子どもたち」の意味で「パマトコ」。子育て中の30~40代の職員4人で専任チームを組み、1年半かけて議論。かゆい所に手が届くサイトが完成したと自負する。
小学生の娘を持つ担当課長の永松弘至(ながまつ・ひろし)さん(47)は「どういう機能があったら楽しく子育てできるかを考えた」と話す。
例えば「施設検索」。現在地近くの「授乳スペース」「子ども用トイレ」といった必要なサービスを選択し「営業中のみ」に絞って調べられる。公園は「滑り台」や「ブランコ」など子どもが求める遊具の種別から探せる。さらに利用者が求める機能を募集し、秋にリリースを予定しているアプリ版で拡充する。
子どもを連れて役所を訪れる負担を減らすため、児童手当の認定請求や小児医療証の交付申請など9種類の手続きも可能。妊娠から子どもの小学校入学までにある計40~50種類の手続きを、ほぼ全てオンラインでできるよう目指す。
一方、あえてこれまで通りに窓口での手続きを維持するのは「妊娠届」だ。届け出と同時に母子手帳を渡し、保健師や助産師と面談してもらう。永松さんは「出産までの流れを説明して質問を受け、妊婦さんの不安を解消する大切な場」と説明。オンラインと対面の利点を使い分けた伴走支援の形を模索している。