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共同通信
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【シカゴ共同】米民主党大会が19日夕(日本時間20日朝)、中西部イリノイ州シカゴで開幕した。撤退したバイデン大統領(81)から、米史上初の女性大統領を目指す党候補ハリス副大統領(59)への世代交代をアピール。ハリス氏の下で党の結束を固め、候補交代により生じた勢いを加速させて、11月の本選での共和党候補トランプ前大統領(78)打倒に向けた機運を高めたい考えだ。
日程は22日までの4日間。初日のテーマは「国民のために」。バイデン氏の基調演説のほか、2016年の大統領選でトランプ氏に敗れたヒラリー・クリントン元国務長官(76)も登壇。女性の社会進出を阻む究極の「ガラスの天井」を破れば男女格差の是正が加速すると呼びかけ、女性大統領誕生の意義を訴える。
党大会に出席した政治家や各州の代議員らは、中間層重視の経済政策や人工妊娠中絶の権利擁護を掲げたバイデン氏の実績を改めて評価。トランプ氏が大統領に返り咲けば、米国の民主主義や女性の権利は後退すると訴え、党勢拡大を図る。