百条委、県職員への証人尋問開始

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共同通信
兵庫県の斎藤元彦知事

 斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は23日、斎藤氏の「パワハラ」に関する県職員への証人尋問を初めて実施した。経緯を知る立場などにある職員6人に証言を求め、実態がどこまで解明できるかが焦点。不利益を被らないよう非公開で行い、夕方の終了後に委員長らが内容の一部を説明する。

 全職員を対象に実施した知事疑惑に関するアンケートの中間結果も同日中に公表する。百条委は今後の尋問やアンケートの内容を基に真偽を総合的に判断。告発文書に記載された疑惑7項目の尋問を終えた後、年内に報告書をまとめる方針だ。

 文書は元県幹部の男性が作成し関係者に配布したもの。疑惑のうち職員へのパワハラは、気に入らないことがあれば机をたたいて激怒し、出張先で公用車を降り20メートル歩かされただけで怒鳴り散らしたと記述している。

 男性が百条委尋問の前に亡くなったことを踏まえ、23日の百条委は精神的負担軽減を図る観点で証言者の氏名や肩書などは伏せ、庁舎一部を関係者以外立ち入り禁止にして開催した。