ヘイトの過去か、ホープの将来か?
明暗はっきりと、民主党・共和党大会

(22日午後、シカゴ) photo by Keiko Tsuyama
大統領選挙の夏の最後のイベント、民主党大会はイリノイ州シカゴで22日、最終日を迎えた。ウィスコンシン州ミルウォーキーで7月に開かれた共和党大会は、指名候補のドナルド・トランプ元大統領の暗殺未遂事件直後でもあり、陰謀論や民主党批判が渦巻いていた。逆に民主党大会では「フリーダム」「ホープ」「ジョイ」といった言葉が飛び交い、前向きなイメージを打ち出し、11月投開票日に向けた勢いをつけようとしていた。
「私たちは、将来にフォーカスする。彼らは過去にフォーカスしている」民主党指名候補のカマラ・ハリス副大統領は20日、ミルウォーキーで開いた集会でこう強調した。1万5千人の支援者からは「(トランプ時代に)後戻りはもうしない!」というコールが湧き上がった。
同じ日、シカゴの大会会場で登壇したミシェル・オバマ元ファーストレディは「アメリカのホープは、カムバックする」と宣言。ホープは、2008年大統領選挙の際、バラク・オバマ候補(当時)が掲げたキーワードだ。直後にステージに上ったオバマ元大統領は「将来へのビジョンのために投票しよう。イエス・シー・キャン」と続ける。同じく08年の標語だった「イエス・ウィ・キャン」をハリス氏の勝利に当てはめ、大歓声を得た。
21日大会のキーワードは「ジョイ」だった。ビル・クリントン元大統領は「喜びの大統領として、カマラが必要だ」と演説。これを受けてテレビ司会者オプラ・ウィンフリーさんは「喜びを選出しよう!」と締めくくった。
これに対し、共和党大会では、バイデン政権の下、「生活が貧しくなった」「学校が危険になった」などと政策批判を涙ながらにする登壇者が目立った。
(シカゴ、津山恵子)
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