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共同通信
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【シカゴ共同】11月の米大統領選で政権維持を目指す民主党は22日、中西部イリノイ州シカゴで大会最終日を迎えた。女性、アジア系として初の大統領を目指す党候補ハリス副大統領(59)が指名受諾演説に臨んだ。共和党候補トランプ前大統領(78)打倒の決意を表明。「この選挙は分断の過去と決別し、前に進むため新たな道を切り開くチャンスになる」と訴えた。
陣営が公表した演説の抜粋によると、ハリス氏は「全ての米国民の大統領になる」と強調し「強い中間層は米国の成功に不可欠だ。私の大統領職の決定的な目標は強い中間層をつくることだ」と表明する。2021年の議会襲撃事件などで起訴されたトランプ氏が返り咲けば、民主主義や女性の権利が脅かされ「極めて深刻な結果をもたらす」と警告する。
ハリス氏は「米国は恐れを知らない信念を持ち国を築いてきた。不可能なことなどない」とも訴える。人工妊娠中絶やLGBTQ(性的少数者)の権利を擁護する立場も示す。
会場近くでは、ガザ攻撃のイスラエルを支援するバイデン政権に抗議する集会が開かれた。