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共同通信
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【キーウ共同】ロシアのウクライナ侵攻開始から24日で2年半。ウクライナ軍は東部ドネツク州などで戦力に勝るロシア軍の攻勢を受ける一方、ロシア西部クルスク州への越境作戦を仕掛けて対抗し、戦闘のさらなる長期化は必至だ。ウクライナは3万人超の戦死者を出して疲弊し、和平交渉開始を求める声も高まりつつあるが、ロシアの要求との隔たりは大きく、和平への道のりは遠い。
ウクライナ側の民間人死者は1万人を突破し、国外避難民も660万人を超える。今年5月の世論調査では和平交渉入りへの支持が57%に達し、政府高官は「ロシアの出方次第で交渉に入る用意がある」と発言した。
23日にはロシアと伝統的な友好関係にあるインドのモディ首相が侵攻後初めてウクライナを訪れ、ゼレンスキー大統領と会談。モディ氏は7月にロシアを訪問し、プーチン大統領に平和と対話の重要性を説いた。
だが、プーチン氏は交渉入りに際し、ウクライナ東部・南部4州からのウクライナ軍撤退やNATO加盟の断念など、ウクライナが受け入れられない条件を突き付ける。