救急隊や警察狙うダブルタップ

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共同通信
ロシア軍のミサイル攻撃を受けた現場で活動するウクライナの消防士ら=17日、北東部スムイ(スムイ州非常事態庁提供・ロイター=共同)

 ウクライナ侵攻が長期消耗戦となる中、ロシア軍は同じ場所をミサイルなどで連続攻撃し、被害を拡大させる「ダブルタップ」という手法を多用している。被害現場で活動する救急隊や警察を主な標的としているとみられ、ウクライナのクリメンコ内相は共同通信の取材に「攻撃全体の3分の1ほどを占めている」と指摘。犠牲増加を懸念した。

 ダブルタップは「2度たたく」という意味。最初の攻撃の後に人が集まったところを狙い再び攻撃する。ロシアが介入する中東シリアの内戦でも繰り返した手法だ。

 クリメンコ氏はダブルタップが今年に入り増えていると指摘し「悲劇的な結果を生んでいる」と訴えた。