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共同通信
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自民党総裁選を前に「ポスト岸田」候補の国会議員が、能登半島地震で被災した石川県を相次いで訪れている。現地視察を通じ、被災地に寄り添う姿勢をこぞってアピールする中、住民からは「誰がなっても一緒」など冷ややかな反応が目立つ。一方、復旧復興に向けた政策が注目される機会と捉え、歓迎する声も聞かれる。
23日は小泉進次郎元環境相(43)と野田聖子元総務相(63)が輪島市入りした。小泉氏は地盤が隆起した漁港を訪れたほか、地域の祭り関係者らと交流。野田氏は福祉施設を視察した。小林鷹之前経済安全保障担当相(49)は24日、珠洲、輪島両市を訪問。大規模火災が起きた「輪島朝市」などを見て回った。いずれも記者団の前で復旧復興への意欲を強調した。
「視察ラッシュ」のような状況に、珠洲市の船舶修理業寺山広悦さん(72)は「(新総裁は)どこまで被災地の面倒を見てくれるんだろう。誰がなっても一緒だと思う」と語った。自宅は水道が使えない状態が続いており「ライフラインの復旧はまだ進んでいない」とも訴える。