Published by
共同通信
共同通信
岸田文雄首相が9月下旬に予定する国連総会に合わせた米ニューヨーク訪問で、自身の一般討論演説を見送る方向であることが分かった。複数の関係者が28日、明らかにした。一般討論演説は現地時間9月24~30日の日程で実施され、日本は26日午後の枠を割り当てられていたが、首相は日本時間27日投開票の自民党総裁選までに帰国する必要があり、調整が付かなかった。
総裁選に出馬意欲を示す上川陽子外相も訪米が見通せない状況のため、山崎和之国連大使が代わりに演説する案が浮上している。
首相の米国訪問は現地時間9月22日からの予定で、在任中最後の外遊となる見込み。バイデン米大統領をはじめ、良好な関係の各国首脳と個別会談を行う予定。日本、米国、オーストラリア、インドの協力枠組み「クアッド」首脳会合も調整している。
気候変動などの地球規模課題や国連改革を議論する国連未来サミットに出席。ライフワークに掲げる核軍縮分野では、兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)交渉開始に向けたハイレベルの友好国(フレンズ)会合を主催する。