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共同通信
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自身のパワハラ疑惑告発文書を巡る兵庫県議会の調査特別委員会(百条委員会)で30日、証人尋問に応じた斎藤元彦知事。数々の疑惑について問われ「反省している」と淡々と答える場面もあったが、表情は乏しく、認識を根本的に変える発言は見受けられなかった。
午後3時過ぎ、黒のスーツ姿で男性弁護士と共に入室した斎藤氏は報道陣や傍聴人らに目を向けず、委員へ10秒ほど深々と一礼し着席した。
職員へ大声を出したことや、強い調子で指摘したことを認めた一方、「過大な要求ではない」「合理的な指示だと認識している」と感情を見せずに釈明を続けた。目の前の机に書類を並べ、背筋を伸ばした姿勢をほぼ変えなかった。一方、机の下では落ち着かない様子で脚を大きく開いたり、交差させたりする様子もみられた。
30日朝の登庁時「(百条委で)自分の言葉でできるだけ話したい」と記者団に答えた通り、従来の記者会見で多用した「県政を前に進める」といった紋切り型のフレーズは封印。同席の弁護士への助言は求めなかった。