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共同通信
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台風10号の接近に伴う大雨の影響により、東海地方各地で31日までに、河川の氾濫や土砂崩れが相次いだ。市街地で川が氾濫した岐阜県大垣市は、一部地域に「緊急安全確保」を発令。静岡市では増水した川に流された男性が心肺停止で救助された。
大垣市は杭瀬川の氾濫を受け、同日午前11時25分、685世帯に緊急安全確保を発令した。冠水した道路も見られ、付近の小学校に避難した後藤栄蔵さん(85)は「これからの雨がどうなるか分からず怖い。家は2階がないので早めに避難した」と話した。岐阜県は、川の氾濫で住宅地が浸水した同市の一部地域に災害救助法を適用したと発表した。
線状降水帯が発生した三重県でも、多気町を流れる佐奈川が氾濫した。同県松阪市では一時、阪内川の氾濫の危険があるとして1万6522世帯に緊急安全確保を発令した。
静岡県では500棟以上の住宅が床下浸水。午前10時25分ごろ、静岡市の大門川の橋付近を通行していた人から「高齢男性が流された」と119番があり、その後下流で心肺停止状態の男性が救助された。