NYの公立学校、スマホ持ち込みOK
5日から新学期、全面禁止通達は延期
ニューヨーク市内の公立学校の新学期は5日から始まる。学校への携帯電話やスマホの持ち込みを巡る是非について、疑問や不安を抱いている児童・生徒や保護者もいることだろう。結論から言えば、ニューヨーク市当局は持ち込みを全面的に禁止する通達を出す方針はなく、現時点では持ち込んでもかまわないということだ。シークレットNYCが8月28日、伝えた。
ニューヨーク市教育局(DOE)のデビッド・バンクス局長は6月、学校現場への持ち込み禁止をちらつかせた。新学期が始まるまでに通達が出されるとの見方が浮上していたものの、エリック・アダムズ市長は最近の記者会見で打ち消した。アダムズ氏は「(通達は)延期される。携帯電話をどこに置くか、児童・生徒が同意しなかった場合にどうするかなど詳細を詰めるには、もう少し時間が必要だ」と指摘。保護者の意見も踏まえて、計画を策定したいとの意向を示した。
学校関係者は、「児童・生徒が学校で気が散る最大の原因は電話だ」とした上で、気が散るようなことは一切させたくないと強調する。一部の学校では既に禁止されており、各校は独自の規則を定めることになる。ニューヨーク市内の公立学校で携帯電話の持ち込みや使用が禁じられたのは、ブルームバーグ元市長の時代にもあった。その後、デ・ブラシオ前市長は禁止を解除し、現在に至っている。