日豪、長射程ミサイル協力で合意

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共同通信
4日、オーストラリアのマールズ副首相兼国防相との会談後、記者団の質問に答える木原防衛相=メルボルン(共同)

 【メルボルン共同】木原稔防衛相が4日、オーストラリア・メルボルンを訪問し、マールズ副首相兼国防相と会談した。双方は、長射程ミサイルを活用した反撃能力(敵基地攻撃能力)や長距離打撃力の整備に向けて協力することで合意。先月の中国軍機による日本領空侵犯を含む「中国による地域の緊張を一層高める軍事活動」への懸念を共有した。会談後、木原氏が記者団に明らかにした。

 オーストラリア海軍が導入を計画する新型艦について日本は入札する方針を固めており、この日の会談で議題に上ったとみられる。木原氏は「オーストラリア側が(日本の護衛艦に)関心を表明し、私たちは情報提供をしている。それ以上のやりとりなど詳細は差し控えたい」と述べるにとどめた。

 木原氏は5日に上川陽子外相と合流し、オーストラリアとの外務・防衛閣僚協議(2プラス2)に臨む。

 日本は反撃能力整備に向け、国内で制約がある長射程ミサイルの発射試験をオーストラリア国内で行うことを検討。オーストラリアも防衛戦略で長射程ミサイルの購入計画を打ち出している。

木原稔防衛相(左)、オーストラリアのマールズ副首相兼国防相