フラットアイアンビルが高級コンドへ 2026年末までに再生、60戸擁す

 

フラットアイアンビルが高級コンドへ

2026年末までに再生、60戸擁す

Lo Sarno / Unsplash

ニューヨークの観光名所の1つ、フラット・アイアン・ビルが2026年末までに高級コンドミニアムに生まれ変わる。シークレットNYCが3日、伝えた。不動産開発・所有・管理会社であるブロツキー・オーガニゼーションら3社は、同ビル(約20万平方フィート)のオフィススペースを60戸のコンドミニアムに改築することを盛り込んだ申請をこのほど、市当局に正式に提出。昨年10月に発表していた計画が具体化に向けて動き出した形だ。

提出された文書などによれば、22階建てのビルのうち商業用としてオープンするのは1階部分だけで、それ以外が住居となる見通し。取り壊しや増築、拡張は行わないものの、窓の交換など小規模な外装工事が実施されるという。ここ数年、所有権を巡るゴタゴタが続いており、今年3月に競売にかけられた。ただ、落札者が頭金を支払えなかったため5月に再び競売が実施され、前所有者がコンドミニアムに変更する計画を打ち出し、約1億6000万ドルで買い戻した。

5番街沿いにある同ビルは1902年、ユニオンスクエア以北で最初の超高層ビルとして完成。三角形で細長い独特の形状から、世界有数の知名度を誇るビルとなった。66年、ニューヨーク市のランドマークとなった後、89年には連邦政府の国定歴史建造物に指定された。

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