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共同通信
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在日コリアンの監督が韓国人被爆者や元従軍慰安婦らの証言を記録した日韓合作のドキュメンタリー映画「よみがえる声」が2月のベルリン国際映画祭に選出された際、在ドイツ日本大使館が映画祭の運営責任者の事務所に作品の情報を問い合わせ、面会を求めていたことが7日、関係者への取材で分かった。
大使館が、上映会の内容や客層を外務省に報告していたことも情報公開請求で判明。日韓で歴史認識が対立する問題を扱う作品を巡り、在外公館が積極的に情報収集している実態が明らかになった。作り手を萎縮させ、表現の多様性を損ねる可能性がある。
映画祭関係者は「大使館は朝鮮半島の植民地時代に関する日本の見解を説明したいようだった」と証言。大使館は面会要求に関し「詳細なお答えは差し控えたい」としつつ「そのような説明をしようとした事実はない」としている。実際に面会は行われなかった。
映画は在日コリアン2世の朴壽南さんと娘の麻衣さんが共同監督。上映前に映画祭側から事情を聴いた壽南さんは「上映禁止になるかもと不安を感じた」と話した。