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共同通信
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【パリ共同】第17回夏季パラリンピック・パリ大会は8日(日本時間9日)、パリ郊外サンドニのフランス競技場で閉会式が行われ、12日間の熱戦に幕を下ろした。新型コロナウイルス禍の収束を受けて、障害者スポーツ最大の祭典は2大会ぶりに有観客で開催され、連日熱気に包まれた。選手はプレーで応え、会場と一体で障害の有無を超えて多様な価値観を認め合う「共生」の意義を世界に発信した。
日本は海外開催の大会では最多の175選手の陣容だった。7日には車いすテニス男子シングルスで小田凱人(18)=東海理化=が優勝して金メダルの数を14個に伸ばし、前回東京大会の13個を上回った。国・地域別の獲得数では2004年アテネ大会以来となる10位と健闘した。銀、銅を含めた総メダル数は41個。
雨の中行われた閉会式では、選手はあらかじめフィールドに待機し、各国・地域の旗手だけが行進。日本は競泳男子で2冠に輝いた木村敬一(33)=東京ガス=と卓球女子で金メダルの和田なつき(21)=内田洋行=が笑顔で入場した。
大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は、あいさつで「あなたたちは人々の障害に対する見方を変えた。『パラリンピック革命』を起こした」と選手の活躍を称賛。パラリンピック旗は4年後の開催都市ロサンゼルスへと引き継がれた。
五輪を3度開催したパリがパラリンピックを迎えたのは初めて。史上最多168カ国・地域と難民選手団が参加し、五輪と同じ「広く開かれた大会に」をコンセプトとした。国際紛争などにより世界の分断が加速する中、ロシアからの侵攻を受けるウクライナは世界7位の金メダル22個と活躍。銅2個を獲得した難民選手団とともに、平和への願いを訴えた。