総裁選、党員票獲得へ候補奔走

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共同通信
東京・永田町の自民党本部

 自民党総裁選への立候補を表明した「ポスト岸田」候補は8日、党員・党友票の獲得に向け各地を奔走した。告示が12日に迫る中、石破茂元幹事長(67)と小泉進次郎元環境相(43)は都市部の街頭演説で支持を訴えた。河野太郎デジタル相(61)や小林鷹之前経済安保相(49)らは地方の農業現場などを視察した。

 石破氏は東京都葛飾区の柴又帝釈天の商店街を訪れ、映画「男はつらいよ」の寅さんの服装で練り歩いた。小泉氏は横浜市で演説し、選択的夫婦別姓の導入を国民に問いたいと主張した。

 河野氏は北海道新十津川町で先端技術を活用したスマート農業の現場を視察し「農家の高齢化を受け、自動化がもっと進むよう規制改革を行いたい」と記者団に述べた。小林氏は北海道北見市を訪問。中国の日本産水産物の輸入停止措置を巡り「断固抗議し、トップ外交で交渉していきたい」と意欲を示した。

 茂木敏充幹事長(68)は愛知県安城市で子育て世代と意見交換。林芳正官房長官(63)は宮崎県高千穂町の農家を訪問した。