修学旅行で現地理解を深める
ニューヨーク日本人学校
ニューヨーク日本人学校(コネティカット州グリニッジ、岡田雅彦校長)の7年生と8年生21人は8月27日から3泊4日の日程で修学旅行を実施。今年は「集団生活の中で自己の行動に責任を持ち、仲間と協力する過程で自分で判断する態度を育む」こと、「米国政治の中心を訪れ、歴史・文化に身近に触れる体験を通して米国社会を理解し国際的な視野を広げる」ことの2点を目標に掲げ、ワシントンD.C.をはじめペンシルベニア州フィラデルフィア、ランカスター地方、メリーランド州ボルチモアを訪れた。
初日はフィラデルフィアでリバティベルを見学し、インディペンデンスホールのガイドツアーに参加した。その後ランカスターにあるアーミッシュ村を訪れ、1700年代初頭にヨーロッパで宗教的迫害を受け米国に渡ってきた人たちの子孫が300年前とほぼ変わらない生活をしている様子を間近に見聞きした。
2日目は国立アメリカ歴史博物館で1812年の米英戦争で英国軍撃退後にも燃えずに残っていた星条旗の実物を見学し、ホワイトハウスへ。2回目の訪問となった8年生も多かったが、ワシントンD.C.を象徴する建造物の1つであるため、「何回来ても素晴らしい」と感動を新たにしていた。その後、7年生はアメリカ自然史博物館へ、8年生はグループ別学習で事前に見学ルートを計画し、ワシントンD.C.内の博物館を自主行動で見学した。
3日目の午前中に最高裁判所に赴き厳格な雰囲気と純白のギリシャ風建築の荘厳さに圧倒された。その後は国立航空宇宙博物館の本館を訪れ、昼食をはさんで7年生は国会議事堂へ、8年生は再びグループ別学習で自主行動をした。7年生は2日間で米国の行政、司法、立法の三権の場を学ぶことができ、大変有意義な時間となった。
4日目は米英戦争の重要な防衛基地だったボルチモアのフォートマクヘンリー国立公園を訪れた。国立アメリカ歴史博物館で見た星条旗が英国軍の激しい砲撃に耐え抜いた旗であること、フォートマクヘンリー国立公園が国歌誕生の地となったことなど、米国史の重要な部分を学ぶことができた。
実行委員を中心に生徒1人ひとりが自主自律の行動を心掛けた修学旅行での学びは、10月12日に同校で開催するスクールフェスティバルで演劇として発表する予定。
(情報・写真提供:ニューヨーク日本人学校)