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共同通信
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斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会最大会派の自民党は知事不信任決議案を9月議会に提出する方針を固め、他会派を巻き込み可決が見込まれる情勢となった。自民などは12日に辞職を申し入れ、拒絶された場合、開会日の19日に提出する案が浮上。可決されれば斎藤氏は失職か議会解散かの選択を迫られる。11日の定例記者会見では不信任案が出たら「選択肢はさまざまある」と解散に含みを持たせた。
12日の申し入れは自民と公明党、立憲民主党県議らでつくる「ひょうご県民連合」、無所属議員4人が共同で行い、服部洋平副知事に書面を手渡す方針。先行して単独で申し入れた維新の会を含む86人の県議全員が辞職要求する構図となった。
会見で斎藤氏は「状況は大変厳しく重く受け止める」と言及。「4年間しっかり仕事をするのが県民からの負託に応えることだ」と続投の意向を重ねて示した。
日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事は11日、斎藤氏が失職し、出直し選挙となった場合の党推薦について「今の状態であれば難しい」と述べた。